ipo株(新規公開株)の抽選に参加するために必要な証券口座開設について
- ipo株の抽選に参加するには証券会社で証券口座の開設が必要です。
- 証券会社でのipo配分をもらうには「裁量配分」と「抽選配分」があります。
大手証券会社では裁量配分の割合が多いです。しかし、資金をたくさん持ってる人か担当者とうまく交渉できる人でないと配分は見込めないので、ここでは「抽選配分」について解説していきます。 - 証券会社ごとに抽選配分や抽選方法が違っています。公募株式の割り当てや口座開設数も違うため比較的当選しやすい証券会社と当選しにくい証券会社、ほぼ当選しない会社など様々あります。
証券口座を開設するための事前準備について
開設にあたり必要なものを事前にまとめて揃えておくとスムーズに口座開設できます。(証券会社ごとに必要なものが違っていたり、スマートフォンなどから開設できる所も増えているので提出を省略できるものも以下には含まれています)
- 本人確認書類(マイナンバーカード、健康保険カード、免許証、住民票など)
- マイナンバーカード(マイナンバーカードはコンビニなどでも住民票を取得できるように、設定した暗証番号などを確認しておくこと)
- 携帯電話番号
- メールアドレス(未成年口座を作る場合それぞれに必要)
- 銀行口座(支店番号、口座番号)(入出金が便利なのでネット銀行口座の登録を推奨。持っていない場合は、証券口座の開設前に複数作っておくことを推奨。)
- 印鑑、朱肉
- 紙、ノート(郵便番号、住所、電話番号、メールアドレス、勤務先の正式名称、住所、電話番号などをまとめて書いて管理すると後々便利です。)
- 紙、ノート(ログインIDやログインパスワード、暗証番号、などを決めて書いておく)(口座開設後、ノートに記載したIDやパスワードの管理方法はご自身でお考え下さい。紙などに記載し管理することを推奨していない場合があります。)(他の方法で管理する場合シュレッダーなどを使い、処分してください。)
IPO株の抽選に申し込める主な証券会社
主幹事になる率が高い(公募株の割当てが多い)or抽選方法や口座開設数により当選する可能性が高い、もしくは前金が不要などの理由によりipo株当選のために作っておきたい口座は以下です
ipo株のため絶対作っておきたい口座
- 大和証券
- SMBC日興証券
- みずほ証券(前金不要)
- 野村證券ネット&コール(前金不要)
- マネックス証券
- 松井証券(前金不要)
ipo株のため作っておきたい口座
- sbi証券(抽選方法が特殊。たくさん資金がある人は当たりやすい。)
- 楽天証券(後期抽選)
- 三菱UFJモルガン・スタンレー証券(主幹事の時は当たる確率が高まる)
- 東海東京証券(主幹事の時は当たる確率が高まる)
- connect証券(大和コネクト証券)(大和証券が主幹事の時は当たる確率が高まる)
・証券会社別のIPO抽選ルール、特徴についてはこちら
割当枚数の関係上、当選しにくそうor今まで当選したことがない口座
(郵政やソフトバンクなど超大型のIPOがあった時に当たる確率が高まる口座は以下)
- 岩井コスモ証券(後期抽選)
- auカブコム証券(後期抽選)(2024年になり配分傾向が高くなった可能性があるので三菱UFJモルガンスタンレー証券が主幹事の場合は当選確率が高まる可能性あり。)
- GMOクリック証券(後期抽選)
- 岡三オンライン証券(前金不要)
- SBIネオトレード証券(前金不要)
- むさし証券トレジャーネット(前金不要)
- DMM証券(前金不要)
- いちよし証券(前金不要)
- Jトラストグローバル証券(旧エイチエス証券)(前金不要)
- 東洋証券
- アイザワ証券
- 立花証券
- paypay証券

あると便利なおすすめのネット銀行口座

- 住信SBIネット銀行
- 楽天銀行
- paypay銀行
- GMOあおぞらネット銀行
- ソニー銀行
- 大和ネクスト銀行
ipo株の抽選について
- 株は1単元から申し込めます=多くは1単元=100株。公開価格が1000円で決まると1000円×100株=10万円必要です。
- 抽選は口座ごとに行われるので、口座を開設している家族が多いと抽選申込できる口座も増えて抽選に当たりやすくなります。*抽選申込や株の取引は、口座保有者自身の資金、意志、判断で行わないと「借名取引」となります。借名取引は脱税やマネーロンダリングの温床になるので法令により禁止されていますのでご注意ください。*幼児などの未成年口座の場合=親権者が法定代理人として子の財産を管理する場合は、借名取引には該当しません。ただし、未成年口座としての取引の適合性から逸脱した取引や、他口座を併用した不公正売買への関与が疑われる取引等については仮名・借名取引と判断される可能性があります。詳しくは証券会社に問い合わせてみてください。
- *未成年口座でもNISA口座の場合は払い出し制限がある可能性があるので注意してください。詳しくは証券会社に問い合わせてみてください。
ipo株の抽選申込参加方法について
- 証券会社各社によりipoの抽選申込ができる期間(ブックビルディング期間(BB期間))が決まっているので証券会社のipo申込ページから期限までに申し込みを行います。
- 抽選申込をするには「仮条件の上限価格」×単元分(仮条件の上限価格×120%×申込み株数」)の金額を口座に入金する必要があります。(前金が必要)(一部の証券会社は前金がなくても申し込みができます。野村證券、みずほ証券、松井証券、SBIネオトレード証券、岡三オンライン証券など)
- (より需要を踏まえた公開価格等を決定できるようにする観点から、「一定の範囲」内であれば、ブックビルディングをやり直すことなく、「仮条件の範囲外での公開価格の設定」及び「公開価格の設定と同時に売出株式数の変更」ができることが明確化されました。
変更により、IPOの抽選を申し込む場合に必要になる買付余力が「仮条件の上限価格×申込み株数」分だったものが、最大で「仮条件の上限価格×120%×申込み株数」分になる場合があるので注意が必要です。*IPO における公開価格の設定プロセスの変更点・留意点等)
当選確率を高める方法について
- 多くの口座で申し込むこと。
- 証券会社各社によりの抽選ルールや抽選方法が違うので完全に把握すること。
- 主幹事となる証券会社中心に申し込む(新株発行にあたり、いろいろな証券会社に株が割り当てられます。株の割り当てが一番多い証券会社が主幹事です。)
- 幹事団(主幹事以外)からも割り当て枚数を見ながら申し込むこと。(全抽選枚数や証券会社別の割り当て枚数を見ながら、抽選に参加する証券会社を選別すること。)
抽選後の注意点
- 抽選日には抽選結果を必ず確認すること。当選していても購入申込締め切り日までに購入申込を行わないと購入できなくなります。(カレンダーなどに抽選締切日や抽選日などを書き込んで管理すると良いです。)
- 当選後に購入をキャンセルする場合、ペナルティがある証券会社があります。
公募割れする可能性のある銘柄の選別方法
- 株式数や業績、吸収金額、時価総額、株主構成、ビジネス分野などから予想する。
- 予想しているサイトや大手のレポートを参考にする。
口座の管理について
- 口座情報などが流出すると悪用され損害が発生するおそれがあるので、IDやパスワードの管理の仕方には細心の注意を払いましょう。
その他
- IPO株とは何かについてはこちら
- IPO株の見方についてはこちら
- IPO株の当選確率を増やすために開設しておきたいおすすめの口座はこちら
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- 公募割れするIPO株銘柄の特徴、要素はこちら
- 証券口座を開設する際は、口座種類は「特定口座(源泉徴収あり)」で開設すると確定申告が不要なので便利です。配当金受取は「株式数比例配分方式」が良いと思います。