公募割れ(公開価格割れ)しやすいIPO株銘柄の特徴、要素
・以下の要素が複数当てはまっているような場合
*複数当てはまってるからといって必ず公募割れするわけではありません。
- 成長性が織り込まれすぎていて巨額な時価総額になっている。(高PER)
- 類似企業と比べて割高なPER、PBR。
- 事業内容、事業分野が地味。事業内容に新規性、テーマ性がない。
- 業績が横ばい、減収減益の流れが続いている。成長性がない。
- 業績が赤字。一度も黒字を出したことがない。
- 株主にファンド、VCがたくさんいる。ファンド、VCの保有割合が高い。VCの放出が多い(VCのEXIT案件)。
- ロックアップがかかっていない。(既存株主がいつでも売れる状況)
- 売出株が多い、売出比率が高い、公募株0株で売出し株のみの場合。
- 吸収金額が市場区分や時価総額と比較して大きい場合。
- ストックオプションが多量に発行されている(また、行使価格が低い、行使期間に入っている)。
- 上場日が他のipo銘柄と重なっている。(買いの資金が分散されてしまう)
- 3月、6月、12月のようにIPO銘柄が続々上場してくるような時期であること(過密日程により資金分散)。
- 地合いの急速な悪化(悪いニュースや他のipo株のセカンダリが不調、公募割れが続出しているような場合)。
- 親子上場、再上場銘柄。
- 想定価格に比べ仮条件が下振れしている。公開価格が仮条件の下限で決定する場合。
- 当選、補欠当選が乱発している場合。
その他
- なぜこんな割高な公募価格設定なのかと思える、上場させることが最終目的なのではと思える上場ゴール銘柄が定期的に出てくるので注意すること。
- 初値のパフォーマンスは、地方証券取引所に上場するより東京証券取引所に上場する方が良い。東証スタンダード市場より、グロース市場やプライム市場に上場する方が良い。
- 明らかに公募割れしそうな銘柄でも地合いによっては利益がでることもある。その際に後悔しないこと。(後悔しないようリターン(見込み利益額)とリスク(見込み損失)を計算して抽選申込をするのかしないのかを決めること。
- 公募価格が値がさ(1単位40万円前後以上)だと公募割れした場合に損失が大きくなりやすいので注意が必要。
- ipo銘柄の初値は様々な要素に左右されやすく初値予想は困難です。業績や吸収金額、VCの有無などを考慮して自分の判断で参加、不参加を決めるようにしましょう。成長スピードなどを考慮した時に明らかに納得のいかない価格設定の時(初値が上がるか確信が持てない時)は参加しない方が無難です。