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2023年 IPO 総括

ipo情報
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2023年 IPO 総括

  • 上半期は初値好調も年末にかけては公募割れする銘柄も散見されるように。
  • IPO参加者が増え、抽選自体が当たりにくくなった上、2023年10月以降、公開価格設定プロセスの変更(「仮条件の範囲外での公開価格の設定」及び「公開価格の設定と同時に売出株式数の変更」)により、一般投資家はさらに不利な状況になった。
  • 企業側が、「初値が公募価格より高くなるのは上場時の公募価格が安すぎるからだ」という声により、IPO公開価格設定プロセスの変更が行われたようだが、実際には公募割れするような銘柄が散見される上、上場後数年経つと一部の銘柄を除きほとんどの銘柄は公募付近か、公募割れ価格まで値を下げている。年末にはSBI証券IPO不正のニュースもあった。
  • 初値が公募価格より高くなるのは需給状況に関連したマネーゲームによるものがほとんどなので、公開価格設定プロセスの変更は大変残念。
  • 上場時に新興企業が資金調達しやすい環境を整備して市場活性化につなげるための変更のはずだが、今後、IPO参加者の心理が冷え込んで注目されなくなれば、IPO全体にとって逆にマイナスに働くのではと思える。

2024年 IPOはどうなる?

  • 2024年も2023年と同様、抽選自体当たりにくい状況は継続。
  • 公開価格設定プロセスの変更は初値のパフォーマンスにマイナスに影響すると思われ、今後も注視が必要。(よりIPO銘柄の選別が必要に)
  • 外部環境は今年と同じで不安定な状況が続いている可能性が高く、景気の先行きも不透明なため注意する必要がある。(戦争、中国経済、アメリカ経済、岸田政権)
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