株式投資型クラウドファンディングとは?(株式投資型CF)
- 株式投資型クラウドファンディングとは、上場していない企業(スタートアップ企業、ベンチャー企業)が企業の株(非上場株式)を新たに発行し、インターネットを通じて広く出資を募り、少額から株式を販売することにより事業に必要な資金を調達する仕組みのこと。
投資するメリット・デメリット
投資する側のメリット
- 非上場株に少額投資できる。(自身のポートフォリオに非上場株式を加えることができる)
- 早期に出資することにより、成長する前の企業の株を安く手に入れることができる。
- 出資した企業の事業が軌道に乗り大きく成長した場合、高いリターンを得ることができる。
投資するデメリット
- 投資家は発行会社のイグジット(IPO又はバイアウト)までは原則として換金することができない。(上場株式のように自由に取引できない。ファンディーノでは一部の企業の株式が売買できるが流動性は低いので注意が必要。)
- 倒産、解散した場合、出資したお金は戻ってこない可能性が高い。(ハイリスク。株の価値はほぼ0円になる。既に数件、倒産、解散した事例がある。)
- 上場している株のように事細かに企業情報を手に入れることは難しい。
- 実際にIPOできるほどに成長できる企業は限られている。
主な株式投資型クラウドファンディングのプラットフォーム事業者一覧
主な株式投資型クラウドファンディングのプラットフォーム事業者
- 2023年現在、おすすめの株式投資型クラウドファンディング事業者は①イークラウドです。
- 募集案件に投資するには会員登録が必要になるので、いつでも投資できるようにそれぞれのクラウドファンディング事業者で登録を済ませておきましょう。
株式投資型クラウドファンディングの募集案件に出資するか決める時に重要な要素
事業(ビジネス)に独自性、新規性、優位性があり差別化できること
- 大手が参入していない、競合が少ない、新しい分野、マネされない、マネできない、特許や技術を保有している。ユニークなビジネスであること。
- 独自性、優位性がなく差別化ができないと、競合との価格競争に巻き込まれ成長するのが難しくなります。
成長した場合の市場の大きさ、大きなリターンを得ることができるかどうか
- 多くの継続的需要が見込めること。需要を独占できること。
- 株式投資型クラウドファンディングは株式を自由に売買できません。長い間資金を拘束されます。最悪、出資した全額が戻ってこないリスクの高い投資です。製品開発が成功したり、サービスが浸透したのにもかかわらず大きな利益が得られなさそうな事業、業種、業態には投資したくありません(投下した費用に見合った売上、利益を達成できるかどうか)。リスクに見合っただけのリターンが得られる事業かどうかをよく考えるべきだと思います。
信用できる人物かどうか、有能な人物かどうか
- 自分のお金を預けても問題ない信用できる人物かどうか、嘘や誤魔化しがないか、責任感がある人物か、事業をやり通せるだけの情熱がありそうかどうかを確認すること。
- ビジネスが成功するかどうかは人物(経営陣)の事業に対する情熱が大きな要素だと思います。
人柄を確認する方法
- 人物の繋がり、過去にやってきたことなどの経歴、経歴に共通する一貫性、専門性を見る。
- ツイッターやフェイスブック、その他メディアでの過去の発言等を確認する。
- 質問できるので事前に事業におけるマイナスな点、気になる点、経歴について質問してみる。
- 質問内容にきちんと答えているか、マイナスな点を質問した時に良く見せようと論点をずらしていないか、質問の意図を汲み取り分かりやすく説明しているかどうかを見る。
投資するときの注意点
- 投資するかどうかは総合的な要素で決めること。「人柄が良く魅力があっても大きなリターンは期待できなさそう」とか「独自性のある事業だけど人柄がなんとなく信用できない」場合は出資は見送り、複数の重要な要素について問題がなさそうな場合のみ出資すること。
「有名人やVCが出資している」、「テーマ性があり流行に乗ってる」、「世の中の役に立ちそうだから応援したい」などの理由で投資する人もいますが、それだけの「1つ」の要因で投資しない方が賢明です。上場株式が0円になる確率はあまり高くないですが、株式投資型クラウドファンディングでは0円になる確率は十分ありえます。普通の株式投資よりもリスクが高いのでシビアな目線で選別が必要だと思います。 - 募集案件ページにある【企業のリスク、事業のリスク】についての箇所には必ず目を通しておくこと。
- 現状、まだ始まったばかりなのもありますが、東証にIPOするような企業は出ていません。ギャンブル的な要素があるので、気になる企業があった場合、宝くじを買うつもりで少額づつ出資してみると良いと思います。
- 投資する際は必ず全額失っても構わないような「余裕資金」で行うようにしましょう。
その他、エクイティファイナンスについて参考になるサイトなど
- 参考になるサイト=株式会社スマートラウンド